奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

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端材を使ってバインディング作り

ブラジリアン・ローズウッドのようにワシントン条約の対象になってしまったマダガスカル・ ローズウッド。これからどんどん入手困難になっていくのでしょう。今回このマダガスカル・ ローズウッドのサイドからバインディング材を切り取ります。

ローズウッド系、コアなど、バインディングに使用出来る木材で、サイド材の幅が広くて余裕があれば、サイドのシェイプを切り抜く前にバインディングを切り取ります。貴重な熱帯雨林や針葉樹林の木材ですので、端材をなるべく最小限に留めるようにしています。

なぜ最初にバインディングを切り取るかというと、サイドを切り抜いて端材にしてしまうと、バインディングの細い木は、機械で切るにしても手で切るにしても切りにくくなってしまうのです。特にギリギリでしかバインディングが取れない場合、機械ではなく細い手ノコを使うので、大きい木材の方が切りやすいというわけです。

今回のマダガスカル・ローズウッドのサイドの幅はちょっと広かったので、ギリギリで2本のバインディングが取れます。つまりサイド材は2枚で1セットなので、計4本のバインディングが取れます。ただギリギリでしか取れないので、ちょっと時間は掛かりますが、細い手ノコを使います。

今回はラッキーなことに長さが結構あるので、ヘッドプレートも取れました。つまり、メインのサイド材2枚とは別に、ヘッドプレートが2枚、バインディングが4本取れ、残った端材はほんの僅かです。凄い収穫です。貴重な木材のを無駄にせず、正に一石二鳥ですね。

2124.jpg
まずサイドの端を真っ直ぐにし、毛引きで印を付けます。

2125.jpg
ちょっと見にくいですが、印が付きました。

2126.jpg
印に沿って細いノコで切ります。このノコは西洋製なので押して切れます。刃の幅は .011 インチ(約0.28ミリ)。今度日本製のノコを購入しようと思っています。やはり引いて切れるノコの方がいいです。以前、テレビ東京「和風総本家」で紹介された刃の幅が僅か0.2ミリのノコが欲しいのですが、アメリカのStewmac社に同じような日本製で、刃の幅が .0075 インチ(0.19ミリ)のノコが売ってあるので、これにしようかなと思っています。本当は日本から購入したいのですが、Stewmac社の方が簡単ですからね。

2127.jpg
切り取りました。

2128.jpg
ご覧のように4本のバインディングが取れました。

2129.jpg
ラッキーなことに、長さがあるのでギリギリでヘッドプレートも取れます。ご覧のように、端材があまり残りません。

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  1. 2014/03/05(水) 19:00:04|
  2. 材料
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ファイバーのシートでパーフリング作り

よく使うパーフリングの中で、黒白黒で、幅 1/16 インチ(約1.6ミリ)のものがあります。インチの1000分の1の表し方では、0.0625インチになり、これは、. 0625” と表示されます。弦の太さの表示の仕方と同じですね。

このパーフリングは、黒白黒が同じ厚さで重ねてあり、入手していたサプライヤーのパーフリングは、以前は綺麗で正確でした。ところが、最近は、真ん中の白の幅が薄かったり、両端の黒の幅が同じでないものがあったりと、不良品が多くなってきました。そこで自作することを考えたりしたのですが、それには正確な厚さのべニア板が必要です。そして今回から使うことにしたのが、ファイバーのシートです。このファイバーは紙みたいなもので(紙の原料は木ですからね)、厚さが正確で、折れる心配もなく、ラインも綺麗に仕上がるので、今回から使うことにしました。今回入手したファイバーは黒も白もそれぞれ . 020” の幅で、3枚重ねると . 060”(約1.5ミリ) の厚さになり、以前使っていたものと殆ど変りません。自作ということで、ちょっと手間が掛かりますが、注文してサイズが正確でないものが来るよりましです。

ということで、パーフリング作りに励んでいます。

1392.jpg
黒白黒のパーフリングを作るので、黒を2枚、白を1枚入手しました。厚さはそれぞれ . 020”(約0.5ミリ)です。これでパーフリングの厚さは、. 060” (約1.5ミリ)になります。

1393.jpg
定規を当ててカッターナイフで切ります。

1394.jpg
1回で切ろうとせず、3,4回で切ると仕上がりが綺麗です。

1395.jpg
黒白黒の組み合わせで接着します。どうやって接着するかは企業秘密です(笑)。

1396.jpg
それぞれの幅も正確で、仕上がりも綺麗です。厚さの違うシートもありますので、色んな組み合わせが出来ます。

  1. 2012/03/10(土) 23:38:13|
  2. 材料
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ネックブロックとエンドブロック製作

またまたご無沙汰してしまいました。今年はもっと小刻みに多くアップロードしようと思っていたのですが、現実的にはなかなか思うように行きません。ということで新しい記事です。

最近パーツ作りに励んでいたのですが、昨日はネックブロックとエンドブロックを数個ずつ作りました。材料はマホガニー。両角を45度に削っています。この45度の削りのちょっとした誤差なんて構造的に関係ないのですが、なぜか正確さにこだわってしまいます(笑)。まあそこを楽しんでもいるのですが・・・。

1297.jpg
ネックブロックです。ボディ内の上部に位置し、ボディとネックを繋げるブロックです。

そう言えばボディ内の下部に位置するエンドブロックなのですが、私は一般的にマホガニーを使用しています。ところが、サンタクルーズ・ギターカンパニーや元サンタクルーズのジェフ・トラガットはエンドブロックにバーチ (Birch) のプライウッドを使用しています。これは2001年に両工房を訪問した時に教えてもらいました。ボディ内部で見えるところではないし、材質的にも優れているそうです。バーチは高級プライウッドで、プライウッドの中では一番高価なのではないでしょうか。私もバーチの使用を考えましたが、今のところ在庫があるので、今でもマホガニーを使っています。両工房を訪問したのはもう10年以上前ですので、アメリカではエンドブロックにバーチを使用するメーカーも増えているかもしれません。エンドブロックは木目が横になった状態で、ある程度の長さが必要となるため、マホガニーで確保するには難しい部分もあります。将来はバーチに変更というのもありかもしれませんね。

1298.jpg
私が作ったエンドブロックです。ボディ内の下部に位置します。木材はマホガニーです。

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2001年にジェフ・トラガットの工房を訪問し、バーチ (Birch) のプライウッドを使ったエンドブロックを見せてもらいました。

1300.jpg
ジェフのネックブロックとエンドブロックのストックです。左側のネックブロックはマホガニーですが、右側のエンドブロックはバーチのプライウッドですね。

1301.jpg
サンタクルーズ・ギターカンパニーでもエンドブロックにはバーチを使用していました。

  1. 2012/01/14(土) 16:16:14|
  2. 材料
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今年最初の注文材料届く。

イギリスでは日本のように正月がないので、1月2日からは普通の日です。しかし、今年は1日が日曜日だったため、2日は振り替え休日になり、3日が仕事始めになりました(私は2日の午前中にちょっと仕事をしましたが)。そしてその3日に、今年最初の郵便物が届きました。アメリカのサプライヤーに注文をしていた材料です。

1294.jpg

実はこれ、本当は12月28日に配達されたのですが、私がたまたま作業場におらず、ドアにFED EX (配達業者)のスリップが貼ってありました。すぐにFED EX に電話をして、次の日の配達にしてもらったのですが、さすがに日本のようにはいきません。結局配達はされず、昨日の3日の配達になったわけです。

注文品のメインは、ヨーロピアン・フレイム・メイプルのネック材です。ワンピースネック用で、ひとつのネック材から2本分のネックが作れます。次に製作するギターの内、一本はメイプルネックなので、これを注文したわけなのですが、ワンピースネック用のメイプルってなかなかありません。注文したサプライヤーも、ずっと品切れ状態でした。やっとストックされたのですが、クリスマスが近いと郵便物の配達がかなり遅れたりします。それで、クリスマスが過ぎてからの注文も考えたのですが、すぐに売り切れてしまう可能性があるので、注文することにしました。

届いたネック材は満足のいくもので、たいへん満足しています。

1295.jpg
ネック材しかないように見えますが、他の注文品も入っていました。

1296.jpg
3 x 4 x 30 (インチ)ということになっていますが、実際の長さは34インチありました。とは言っても、30インチでも34インチでも取れるネックは2本ですからね。

  1. 2012/01/04(水) 11:17:22|
  2. 材料
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イギリスでブリッジピンを入手

ちょっと前に書いた記事「なっ、なんでなんでんかんでん!」に関連した記事です。
アメリカからの貝の輸出入が禁止され、貝がインレイされたブリッジピンも輸入できなくなりました。それを知った時は、お恥ずかしいですが、なんで貝までも禁止するんだと怒り、ブログに佐世保弁で怒りの記事を書いてしまいました。どうもすみません。読みづらかったことと思います。

私はアメリカの Luthiers Mercantile International, Inc. から白蝶貝のドットの入ったエボニー製のブリッジピンを入手していました。そしてテイパー(上部が太く、下部が細い)されている角度は3度です。そしてブリッジピンの穴を広げるリーマーも3度のしか持っていません。ブリッジピンは他にも5度というのがあります。いろいろとインターネットでアメリカ以外にある3度角のブリッジピンを探し回り、とうとう地元イギリスで発見しました。テイパーのサイズは明記されていないのですが、見た目は3度っぽいので、そのサプライヤーに電話をして、その製品をサイズを測ってもらいました。上部の幅、下部の幅が分ったので、それを計算すると3度なのです。そのサプライヤーの人にアメリカから入手できなくなったことを伝えると、彼もそのことを知っていました。そして彼が言うには、自分達が入手しているブリッジピンとLuthiers Mercantile International, Inc. が入手しているブリッジピンは同じ日本のサプライヤーから入手しているというのです。私は「えっ!?」と思い、ブリッジピンはあなたから買うから、もしよかったら、日本のどの会社か教えてくれないかと言うと、簡単に教えてくれました。それは私自信も時々お世話になっているH社でした。今度から直接H社から買おうと思います。

そしてそのイギリスのサプライヤーにオンラインで注文をして、2日で品物が届きました。早速、角度を測りましたが、希望していた3度で良かったです。オンラインで注文をする時、6セットと入力したのですが、品切れと出るのです。サプライヤーの人と電話で話した時は品切れとは言っていなかったので、もしかしたら5セットと入力すればいいのかもしれないと思い、5セットと入力しました。それでもだめです。次に4セットと入力するとオーケーでした。本当は6セット欲しいのですが、仕方ないです。サプライヤーに再び電話して、いつ入荷するかを聞くと、9月の2週目ということでした。また注文します。

0961.jpg
ブリッジピンはイギリスのサプライヤーから2日で届きました。

0962.jpg
きれいにパッケージされたブリッジピン4セットです。本当は6セット欲しかったのですが...。値段は9ポンドで、アメリカの方がかなり安いですが、送料、輸入税を考慮すると同じぐらいになりますね。

0963.jpg
テイパーは希望の3度でした。

0964.jpg
エボニー(黒檀)製のきれいなブリッジピンです。ちょっと難を言えば、白蝶貝のドットの周りがあまりきれいではないことです。んー、これは仕方ないですね。自分で作れるのならもっときれいに仕上げるのですが...。

  1. 2011/08/30(火) 09:40:51|
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プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

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