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奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

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ピックガード製作の大失敗

気を付けてはいるのですが、やってしまう失敗。やはり気の引き締め方が足りないのでしょう。
過去の記事「ピックガード Tor-Tis」で紹介した Tos-Tis というピックガードを使用しているのですが、3枚も失敗してしまいました。なんと3枚もです。失敗談をわざわざブログに書く必要もないのかもしれませんが、自分への戒めを込めて公表致します。

このピックガードの一枚のシートから4枚のピックガードができます。使用注意書きには、ピックガードを温めてからハサミで切り取れと書いてあるのですが、温めると平らなシートが波を打ってしまうので、温めずに、360度どの方向にも切れる糸ノコを使って手動で切り取っています。ここで気を付けなければならないのは、切れる周辺を指で押さえて、ピックガードが割れないようにすることです。しかし、久しぶりに切り取り作業をしたので、指で押さえる行為を怠ってしまい、途中で一部が割れて飛んでいってしまいました。

1030.jpg
ご覧の通り、サウンドホール側が割れてしまいました。

ショックです。このピックガード用のシートって高価なんですよ。もうどうしようもありません。使用不可能です。物凄く小さいピックガードをデザインしない限り…。

そして2枚目です。何の問題もなく切り取ることができ、ピックガードの形をしたテンプレートに両面テープで貼り付け、テーブルルーターでテンプレートからはみ出した部分を削り取り、まずピックガードの形は完成です。

1033.jpg
テーブルルーターのビットのベアリングがテンプレートの形状をなぞり、ビットがテンプレートからはみ出したピックガードを削ります。(写真を撮っていないので、過去の写真を使用)

しかし、ここで間違いに気づいてしまいました。なんと違うテンプレートに貼り付けていたのです。形は同じなのですが、ロゼットにアバロニのストリップ有りのテンプレートを使用してしまいました。本当は無しの方を使用しなければならなかったのです。アバロニのストリップ有りと無しとでは、サウンドホールの直径が違う為に、円周の形状が違うのです。でも後で別のギターに使用できるので、そこまでショックはありませんでした。

1031.jpg
これは別の機会に使えるので、ストックとして保管しておきます。

そして3枚目です。糸ノコで何の問題もなく切り取ることができ、テンプレートに貼り付け、テーブルルーターで削っている時でした。もしかしたら強くビットに押しつけてしまったのかもしれません。一部分が割れて飛んでいってしまいました。またまたショックです。このピックガードは使えません。小さいデザインにしない限り…。

1032.jpg
ピックガードの上部の一部分が飛んで行ってしまいました。使用不可能。

なんでこんなにドジなのでしょう。それも3枚のピックガードの失敗って初めてです。これでお金も時間も損してしまいました。何年経っても失敗は付き物です。いくら叫んでも、悪いのは自分です。失敗を起こさないのは無理なのかもしれません。でも最小限に抑えることはできると思います。気を引き締めて頑張ります。

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  1. 2011/09/17(土) 02:12:46|
  2. ピックガード
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ピックガード Tor-Tis

今日は表板に貼るピックガードの話です。ちょうど材料をオーダーしたばかりなので。

私はピックガードの材料には Tor-Tis のピックガードしか使用しません。

0947.jpg

0948.jpg

Tor-Tis のピックガードというのは、アメリカのギター製作家、ジョン・グレーベン (John Greven) 氏によって考案されたピックガードで、見た目は本物のべっ甲のようにしています。今まで見たTor-Tis 以外のべっ甲柄のピックガードは、どれも見た目が本物とは程遠く、安いプラスチックの下敷きにしか見えません。しかしTor-Tis は違います。深みのある柄、ポリッシュされたピカピカの表面、どれを取ってもTor-Tis は一番本物のべっ甲に近いのではないでしょうか。このピックガードを使用し始めてからは、もう他のべっ甲柄のピックガードは使えません。やはりギターに高級感を出すにはTor-Tis が一番(自分で勝手に思ってます)ではないでしょうか。値段は勿論、他のピックガードに比べてかなり高いですが、値段に適った材質だと思うので問題ありません。

私はシートで買っていますが、柄はLight, Medium, Bold, Dark, Firestripeの五種類があります。今まで、Medium, Bold, Dark の3種類を使用しましたが、個人的にはBold が好きです。ちょっと赤みをおびており、これからはこのBold をメインに使っていこうかなと思っています。

Tor-Tis のピックガードは、アメリカの Luthiers Mercantile International, Inc. で購入できます。

このリンクでもっとTor-Tis の画像が見れます。

0949.jpg
Tor-Tis の Bold です。

0950.jpg
Dark です。

0951.jpg
Medium です。

ギターのピックガードといえば、通常(例外もあります)スティール弦のギターに付いています。最近では、フィンガーピッキング系のスティール弦のギターにはピックガードが付いてないものも多いですが、私はピックガードが付いたギターは好きです。ピックガードはギターの顔の一部分であり、全体のデザインにも重要な役割を果たしていると思います。勿論、ピックガードが付いていないデザインも好きなので、8割はピックガード付き、2割はピックガードなしの割合で作っていこうかなと思っています。

最後に一言。
透明のピックガードがありますが、私はあまり好きではありません(最近思うようになりました)。透明のピックガード付けたこともあるのですが、どうも好きになれません。どうせなら、表面に傷が付いてでもピックガードなしの方がましです。ピッキングからの傷はギターの勲章であると思うし、透明のものを付けてまでやらなくても、と思うのですが・・・。まっ、個人の好みですしね。

  1. 2011/08/19(金) 12:08:10|
  2. ピックガード
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プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

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