奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

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まだまだ雲の上の人だったジャクソン・ブラウン

私は10代後半から Jackson Browne(ジャクソン・ブラウン)の音楽が好きで、コンサートも日本、アメリカ、そしてイギリスの3カ国で行きました。メロディーはもちろんのこと、詞も素晴らしく、いつも憧れのミュージシャンでした(今でもそうです)。彼はアコースティックギターもよく弾くのですが、昔はよくGurian のギターを弾いていて、最近では Roy Smeck などの Gibson 系のギターをはじめ、いろんなアコースティックギターを弾いています。個人製作家のギターでは、Kevin RyanRoy McAlister のギターを弾いています。Roy McAlister のギターは、David Crosby が Jackson Browne に紹介し、Jackson がRoy McAlister にオーダーしたそうです。オーダーしたギターは、Jackson Browne がお気に入りの Gibson の Roy Smeck をモデルにしたギターでした。

Jackson Browne は、2005年にアコースティックギターとピアノだけのライブアルバム「Solo Acoustic Vol. 1」を発表しました。そしてツアーを開始し、ロンドンにも2006年の3月26日にライブを行うことが決まりました。メンバーは Jackson Browne と、旧友の David Lindley だけです。もちろん、チケットはすぐに購入しました。この二人だけのライブは、昔買ったブートレッグのレコードでは聴いたことはありましたが、実際にライブを観るのは初めてです。二人だけのライブなので、コンサート会場は劇場ということです。

そしてあるアイデアが浮かびました。もうすぐ完成する3本のギターがあるので、そのうちの2本を Jackson Browne に見せることはできないかなと。私の頭の中には、「もしかしたら」という言葉が浮かんでいました。「当たって砕けろ」だと思い、駄目元で彼のオフィシャルウェブサイトからメールを送ることにしました。内容は、自己紹介をし、もしかしたら自分が製作したギターを試奏していただけないかと。

2,3週間経っても返事は来ません。もう一度送りましたが、返信はありませんでした。オフィシャルウェブサイトは彼のマネージメントが管理しているので、私のメールが Jackson Browne に届いているかどうかは確かではありません。しかし、何もやらない後悔よりも、やって駄目で諦める方がましだと思い、あることを決行することにしました。

コンサートの後に建物の横にある楽屋の出入り口で待って、Jackson Browne が出てきた時に話してみようかなと。コンサート当日、ギター2本を積んだ車を歩いて5分程のところに駐車しました。話せるチャンスが訪れた時には、車までギターを取りに行くつもりでした。

コンサート後、外の楽屋の出入り口に向かいましたが、なんとファンが50人ほどいるのです。これでは話す機会は難しいなと思いました。とにかく、本人が現れるのを待ちました。1時間ぐらい経っても現れません。他のファンも根気強く待っています。そしてまず、David Lindley が現れました。早速、ファンと人達は彼の周りに集まり、サインを求め始めました。David Lindley はユーモアのある人で、みんなと楽しく談笑しています。

David Lindley の登場から15分ぐらい経って Jackson Browne が現れました。その距離ほんのわずかです。でも話し掛けることができるような状態ではありません。ファンの数が多く、私が彼にギターのことを話して試奏してもらえるなんて絶対に無理な状況です。

結局、Jackson Browne に話し掛けるのは無理でした。人が多過ぎます。David Lindley には話し掛けることができました。でもギターのことは言えませんでした。もうそんな雰囲気ではないのです。彼に尋ねたのは、ラップスティールでは何のカポを使っているかということです。くだらない質問かもしれませんが、コンサート中に気になっていたのは本当です。

そして二人はファンとの談笑を終えた後、待機していたツアーバスに乗り込み、次のコンサート地、スコットランドに向けて出発しました。おそらく、バスの中で一夜を過ごすのでしょう。

やはり Jackson Browne は、まだまだ雲の上の人でした。でも後悔はしていません。後になって考えてみると、こんな大それたことをしようとしたことも良い経験だったと思います。そして車に積んでいた2本のギターのうちの1本を、5か月後に James Taylor の息子、Ben Taylor が購入することになるのです。

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2005年に発表されたアコースティックアルバム「Solo Acoustic Vol.1」です。

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ロンドンのライブでも、ステージの後ろの10何本かのアコースティックギターを並べ、曲ごとにギターを変えていました。

1512.jpg
ケースも並べてありました。

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まず David Lindley(中央の白いもみあげの人)が現れました。

1506.jpg
そして Jacson Browne の登場です。

1507.jpg
Jacson Bronwe と David Lindley が談笑しています。

1508.jpg
Jacson Bronwe に見せようと思って車に積んでいたギター2本です。

1509.jpg
右側の小ぶりのギターは、後ほど、James Taylor の息子、Ben Taylor が購入しました。

 



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  1. 2012/09/05(水) 02:43:43|
  2. ミュージシャン
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プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

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