奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

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エンドピンのドットの穴開け

ありゃりゃ。ボーッとしていたらもう大晦日ではないですか!12月は1回も投稿をしておらず、これが今年最後、そして久しぶりの投稿になります。最近ブログの投稿が滞っており、物凄く反省しています。ということで、今年も終わりですが、来年からはもっと投稿を増やそうと思いますので、宜しくお願いします。そして今年一年、このブログを読んで頂き、たいへん感謝しています。

今年最後の記事は、エンドピンのアバロニ・ドットの埋め込みです。
白いプラスチックのエンドピンにドットを埋め込むことになりました。このエンドピンは Stewmac 社から販売されている商品で、普通のエンドピンと異なります。NoJak endpin と名付けられているこのエンドピンは、エンドピン・ジャック装着のため大きく開けられた穴にちょうど合うように作られています。ピックアップとエンドピン・ジャックを取り外し、普通のギターに戻したい時のために作られた商品です。でも今日はそのことについてはお話しません。また別の機会にお話したいと思います。

ということで、その NoJak endpin には3種類(黒のプラスチック、白のプラスチック、黒檀)あるのですが、どれにもドットが入っていません。それでドットを自作し、エンドピンに埋め込むことにしました。

アバロニ(アワビ貝)のドット製作はそれほど難しくないのですが、問題はどうやってエンドピンのど真ん中に穴を開けるかなのです。エンドピンは1個しかないので失敗は許されません。旋盤の台に固定してドリルで開ける方法もありますが、エンドピンが全く動かないように固定するのは難しいし、一発でエンドピンのど真ん中にドリルで穴を開けれる可能性はかなり低いと思います。穴を開けるエンドピンは1個だけなので、ここはゆっくりと確実に作業を行うため、地道な手作業を行いました。

それではどうやってドットを埋め込んだかは下の写真で説明します。

1548.jpg
これが Stewmac 社の NoJak endpin です。エンドピン・ジャックを取り外して元に戻したい時に便利なパーツです。大きく開けられた穴もこの仕組みで固定出来ます。ただご覧のように、ドットが入っていません。

1549.jpg
製作予定のドットの直径は 5/32 インチ(約4ミリ)です。直径 5/32 インチのドリルビット反対側の端にアバロニを瞬間接着剤で接着します。

1550.jpg
ドリルビットを旋盤に取り付け、回転させながら鉄のヤスリで削ります。アバロニの直径がドリルビットと同じになるまで削ります。

1551.jpg
直径 5/32 インチのドットの完成です。

1552.jpg
さあここでいろいろと考えました。どうやってエンドピンの中心を見つけようかと。エンドピンの端は丸くなっているので、定規で測ることは出来ません。そこで思い付いたのが、バインディングの溝切り用の毛引きです。エンドピンの直径はノギスで測ることが出来るので、毛引きを半径のサイズに合わせ、エンドピンの表面に数箇所キズを付けました。

1553.jpg
エンドピンの中心が分かったので、両端が尖ったコンパスを使って直径 5/32 インチの円を描きます。

1554.jpg
エンドピンの表面にキズを付けて描いた円に黒いパテを塗り込みます。

1555.jpg
エンドピンを万力に固定して、ドレメルで削ります。削るのは円のギリギリのラインまでです。エンドピンは万力でキズが付かないように、マスキングテープを何回も巻きました。

1556.jpg
円のギリギリのラインまで削ったら、5/32 インチのドリルビットを使って、手で回しながら穴を広げます。

1557.jpg
ドットがきれいに穴に入りました。

1558.jpg
ドットの周りの僅かな隙間に牛骨の粉を入れ、瞬間接着剤を流し込みます。

1559.jpg
瞬間接着剤が乾いたら、鉄ヤスリで削り、その後サンドペーパーでサンディングします。400番から始め、600、800、1000、1200、1500、2000、2500番までサンディングし、あとはミディアムと仕上げのバフィングをしました。最後にポリッシュすればピカピカになりました。写真はちょっとピントが合っていませんね。

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  1. 2012/12/31(月) 05:26:09|
  2. 製作工程
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

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