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奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

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バックの大きな割れの修理 その2

前回の記事、「バックの大きな割れの修理 その1」の続きです。

大きく割れたバックのリペアー修理は、まずボディ内部で剥がれ、そして割れが入っていたブレイスを接着し、その後クリート(補強材)を数個、特別の道具を使って接着しました。これで割れた部分は全く動きません。次に行うのは、割れ目の隙間にバック材と同じローズウッドを薄く削り、接着剤と共にはめ込みます。ドリルビットで開けた小さい穴も同時に塞ぎます。その後、その部分に瞬間接着剤を流し込みます。瞬間接着剤の乾燥後、その部分を平に削り、次は塗装です。それでは写真で説明します。

1771.jpg
ボディ内部のブレイスの剥がれ、割れを接着し、クリート(補強材)を数個接着した後です。これで割れた部分は動きません。

1772.jpg
これから割れた部分の隙間に、薄く削ったバック材と同じローズウッドを埋め込みます。埋め込む時は木工接着剤を使います。その後、割れ目に瞬間接着剤を流し込みます。

1773.jpg
瞬間接着剤が乾いたら、カミソリでスクレイプ(削る)し、サンディングをしたら塗装に入ります。

1774.jpg
部分的に塗装するので、塗装しない部分は新聞紙でマスキングします。

1775.jpg
塗装の境目が分からないように、マスキングしている新聞紙は写真のように宙に浮かします。こうすることで、塗装の境目をぼかすことが出来ます。

1776.jpg
塗装は10コート以上吹き付けました。クラックの部分は新しい塗装なので、どうしても塗装が沈みます。何コートが塗って乾燥したらウェットサンディングをし、またその上に塗装を数コート吹き付けます。最終的に塗装が平らになるまでこれを繰り返します。写真ではウェットサンディングの後の塗装の沈みが分かると思います。

1777.jpg
クラック部分の塗装が平らになったら最終塗装をし、約3週間乾燥させました。乾燥後は、1200、1500、2000、2500、3200、4000、6000番までウェットサンディングをし、ミディアム、ファインと2回、バファーでバフィングをし、最終はポリッシュ液で磨いて完成です。

1778.jpg
ローズウッドは濃い色の木なので、クラック、穴は殆ど分からなくなりました。塗装はピカピカに仕上げてあるので、ここにクラックがあったというのが嘘のようです。

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  1. 2013/04/25(木) 17:07:13|
  2. リペアー
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プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

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