奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

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6インチルーラー(定規)紛失事件

先週の出来事なのですが、いつも使っているルーラー(定規)の紛失事件です。

このルーラーはステンレス製で長さが6インチ(約15センチ)あり、1988年5月初旬、アリゾナ州フェニックスにあるギター製作学校、Roberto-Venn School of Luthiery に入学した初日に学校から支給されたものです。それから25年余り、現在までずっと毎日使ってきました。私のギター製作人生はこのルーラーと共にあるのです。

このブログでも以前に何回か書いていますが、私はギター製作ではインチ(インペリアル法)を使用します。日本で使用されているメートル法は全く使いません。それは学校で最初からインチでの製作を学び、卒業後も数年アメリカで製作を続けたので、インチでの製作に慣れてしまったからです。

ということで、この6インチのルーラーは、私のギター製作にとっては欠かせない存在となっていました。最近、図面を自宅で描くことになり、このルーラーも必要なので、バッグのポケットに入れて自宅と工房を往復していました。そして先週、工房でバッグのポケットから取り出そうとすると中に入っていないではないですか。

「えっ?!!」

これは自宅で使った後、バッグのポケットに入れるのを忘れたのだと思い、絶対に自宅にあると信じていました。そして帰宅して探しましたが、どこにも見当たりません。

「えっ?!!」

これはあってはならないことなのです!このルーラー無しでの製作なんて考えられません。長い時間を掛けて自宅を探し回りましたがありません。次の日、工房も探しましたがありません。

「無くしてしまった(涙)。」

私が思うには、バッグの同じポケットに自宅と工房の鍵を入れているので、その鍵を取り出す時に、鍵に引っかかって落ちたのかもしれません。自宅前を探しましたが落ちていません。通勤のバスの中で鍵を取り出すこともあるので、その時に落としたのかもしれません。

「悲しい…。」

ギター製作初日から使ってきたものを失う悲しさもありましたが、これと同じような6インチルーラーはなかなかないのです。このルーラーは、表が1インチを32等分と64等分にした目盛り、裏が1インチを10等分と100等分にした目盛りになっており、この目盛りが全体に渡り刻まれています。この目盛りが全体に刻まれてルーラーはなかなか見当たりません。最初の1インチだけ小さい目盛りで、2インチ目からは大きな目盛りになっているルーラーが多いのです。

そしてこのルーラーは曲げても折れないので、サイドの内側など、曲線部分に線を引いたり測ったりするのにも重宝していました。

それから3日程経ち、もうルーラーは見つからないだろうと諦めていました。そしてあることに気づきました。バッグのポケットの中に更にジッパーのポケットがあります。その中にもいろいろとモノが入っているのですが、紛失が分かった時に一度その中を探しているのですが、見つかりませんでした。もしかしたらと思い、もう一度探してみることにしました。すると一番底にルーラーが横たわっているではないですか!

「あったー!!」

前回探した時は、まさか横になっているとは思わず、ポケットの底までは見ていたかったのです。いつも入れていたポケットには縦にしか入らないので、ジッパーの付いたポケットの底に横になっているとは思わなかったのです。多分、ルーラーをいつものポケットの中に入れる時、そのすぐ上にあるジッパーが開いていて、ルーラーを間違ってそこに入れてしまったのでしょう。とにかくあって良かったです。もう二度と紛失しません。私のギター製作人生の思い出が詰まったルーラーです。このルーラーとは、初日から、そして最後の日までずっと一緒にいたいと思います。

2079.jpg
これが6インチルーラーの表です。上部が1インチを32等分、下部が1インチを64等分されています。

2080.jpg
裏です。上部がインチを10等分、下部が1インチを100等分されています。

2081.jpg
これがもっと分かりやすいですね。表です。

2082.jpg
裏です。私のイニシャルのKOは、製作学校に在学中、クラスメートのアートが機械で刻んでくれました。

2083.jpg
表を更にアップで撮りました。

2084.jpg
裏のアップです。

2085.jpg
このルーラーは接着した時にはみ出る接着剤を除去するのに便利で、何回も使ううち、ご覧のように端がかなり磨り減ってしまいました。正確に測る場合は2インチ目から使っています。



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  1. 2013/11/15(金) 13:01:20|
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プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

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