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奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

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Santa Cruz Guitar Company の公認リペアーマン?!

以前、私が週一回リペアーを行っているロンドンのギターショップ、Ivor Mairants Musicentre が、Santa Cruz Guitar Company英国総代理店だという事はお知らせしたと思います。つまり英国では、SCGC の新品のギターはこのショップでしか販売されていません。よって私は、SCGC のギターを扱う頻度はかなり多いです。リペアーの仕事もありますが、販売前の微調整も行っています。

SCGC のギターは個人的にも大好きです。私にとって老舗 Martin の後に続くアメリカンギターの新御三家(もしそういう言葉があるのであれば 笑)といえば、Collings、Bourgeois、そして SCGC でしょう。その中でも、一番トラディショナルスタイルを貫いているのは SCGC だと思います。前者2社のネックジョイントはボルトオン式ですが、SCGC はトラディショナルなダブテール式になっています。塗装にしても、SCGC だけが純粋なニトロセルロース・ラッカー仕上げになっています。前者2社の塗装も基本的にはニトロセルロース・ラッカーですが、塗装の沈み防止のためや、表面を綺麗に見せるため、ちょっとした工夫が加えられています。

2903.jpg

先週、個人的に5件の SGCG ギターの修理の問い合わせがありました(電話はもちろんギターショップにいる時です)。なぜ一週間に5件も来るのかと不思議に思っていました。

お客さんの一人に、なぜ私に連絡をしてきたのか尋ねました。リペアーをやっているギターショップが SCGC の総代理店なので、その事を知って連絡が来たと思っていたのですが、お客さんの答えは違いました。お客さんは SCGC のギターをアメリカで購入しており、英国の総代理店の事など知らなかったそうです。お客さんは直接アメリカンの SCGC に電話をしているのです。すると SCGC はロンドンの Ivor Mairants Musicentre にいる Kenji に連絡を取るように言ったそうです。

「え〜〜〜?!、するとオレは SCGC の英国公認リペアーマンということ??」

なんと嬉しいことでしょう!SCGC は私の名前も存在も知っているのです!Ivor Mairants は SCGC の英国総代理店だから、当然と言えば当然でしょうが、SCGC が、英国での自社製のギターの修理を私に任せるというのはなんと光栄な事でしょう。SCGC から正式に公認リペアーマンを依頼されたわけではなく、なんの証明書もありませんが、ギターを私のところに持って行くように言ったということは、SCGC のファンの私にとっては凄く嬉しい話です。

というわけで、現在、私の工房には5本の SCGC ギターがあります。

下に5本のギターの画像を掲載していますが、まず最初のギターは、SCGC Vintage Artist です。持ち主の奥さんがギターを倒してしまったらしく、裏板に大きな割れが入ってしまいました。

2904.jpg

次のギター(下の画像)は、SCGC H13 のオールコアモデルにです。これは5本の中でも一番大変なリペアーになります。リペアーの詳細は今はお話しませんが、そのうちその事についてはお知らせしたいと思います。

2905.jpg

次のギター(下の画像)は、SCGC Tony Rice です。ある部分の塗装修復を行います。

2906.jpg

次のギター(下の画像)は、SCGC D Pre-War です。ナット溝が深く、サドルもかなり低いため、あらゆる箇所で弦がビビっています。

2907.jpg

次のギター(下の画像)は、SCGC 1929-000 です。ボディーはオールマホガニーです。ピックアップ装着と弦高調整を行います。

2911.jpg

私は昔から SCGC のファンで、25年程前にサンフランシスコ周辺に住んでいた時、SCGC で働かせてもらうことを真剣に考えたほどです(ビザ関係断念)。現在著名な Jeff Traugott 氏がまだ SCGC で働いていた頃です。SCGC で働くことは実現しませんでしたが、14年前の2001年8月、SCGC を訪問しました。工場内を案内してくれた社長の Richard Hoover 氏はとても気さくで優しく、いろんな事を丁寧に説明してくれました。いろいろと質問をしたのですが、もし帰った後に思い出した質問があればいつでもメールしてくれと言って、個人メールアドレスも渡してくれました。残念なことに、その後パソコンがクラッシュしてしまい、そのアドレスを紛失してしまいました。Hoover 氏は従業員達のプライベート生活にも気を配り、就業時間はシフト制にしていました。朝5時ぐらいからのシフトもあるのです。これは、従業員の中にはサーファーも多いので、午後からの波に乗れるように配慮したものです。

下の写真は、2001年8月に訪れた SCGC の工場です。工場というより、大きな工房っていう感じでした。

2908.jpg

14年前の Richard Hoover 氏です。

2909.jpg

というわけで、これから SCGC ギターの修理は増えそうです。今度 SCGC に連絡を取ってみようと思います。


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  1. 2015/03/07(土) 08:23:38|
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プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

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