FC2ブログ

奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

Lowden Guitars の公認リペアーテクニシャンになる

去年の10月、英国(北アイルランド)のギターメーカー、Lowden Guitars の公認リペアーテクニシャンになりました。世界中で愛され、多くのプロミュージシャンも愛用する Lowden Guitars の仕事に携われることが出来、大変光栄に思っています。このことに関しては、フェイスブックでは以前お知らせしていたのですが、このブログではまだお知らせしていなかったので、今回記事にすることにしました。

Lowden Guitars の公式サイトを開き、ホームページの下の方にある Maintenance & RepairAuthorised Luthier/Setup-UK をクリックすると、私の名前が一番最初に出てきます。ロンドンの公認リペアーテクニシャンは私一人で、責任の重大さを感じるし、本当に光栄なことだと思っています。

Lowden Guitars はオーナーの George Lowden 氏を筆頭に、約20名のスタッフでギターを製作しています。George Lowden 氏の奥様や息子さん達もスタッフの一員です。アイルランドのギターメーカーと思われている方もいるようですが、北アイルランドのギターメーカーなので、英国のメーカーになります。

3427.jpg

私が公認リペアーテクニシャンのなった経緯は、去年の9月にロンドン市内で開催されたアコースティックギターショー、「The London Acoustic Show 2015」がきっかけでした。私が週一回リペアーを担当しているギターショップ、Ivor Mairants Musicentre もブースを出展し、2日間のショーの両日ともスタッフとして手伝いをしました。初日の終了後、出展者やスタッフ達は全員会場近くのパブに招待されました。私と Ivor Mairants のマネージャーが座ったテーブルには Lowden Guitars のスタッフ達も座っており、そこで会話が始まりました。会話が弾む中、マネージャーが私に、以前カスタムインレイを施した Lowden のギターの写真をみんなに見せてあげればと言われ、iPhone に入っていた写真を見せました。写真はカスタムインレイの製作工程だったのですが、Lowden Guitars のスタッフ達からお褒めの言葉を戴き、それからトントン拍子で話が進み、翌月の10月に正式に公認リペアーテクニシャンのオファーが来ました。Lowden ギターのオーナーはロンドンが一番多いのに、ロンドンには公認リペアーテクニシャンがたまたまおらず、私に白羽の矢が立ったというわけです。

下の写真が、私が以前指板にカスタムインレイを施した Lowden のギターです。フレットが扇状になったファンフレットで、ギターのオーナーの3人の子供達の名前を指板にインレイしました。名前のフォントは Lowden のロゴと同じフォントで製作しました。尚、このカスタムインレイの話は以前ブログに書いていますので、よかったら下のリンクから覗いてみて下さい。

Lowden Fan Fret の指板にカスタムインレイを施す
Lowden Fan Fret の指板にカスタムインレイを施す パート2

2676.jpg

もちろん、公認リペアーテクニシャンになってからは Lowden の仕事が増え、下の写真がそのギター群です。

3415.jpg

3416.jpg

3417.jpg

3418.jpg

3419.jpg

3420.jpg

3421.jpg

3422.jpg

3423.jpg

3424.jpg

3425.jpg

3426.jpg

Lowden Guitars のギターはMartin 社を代表とするトラディショナルスタイルのギターとは多くの面で異なります。ネックは3ピースや5ピースが採用され(中には1ピースもある)、塗装は光沢のないサテン(艶消し)フィニッシュです。ブリッジにはブリッジピンが無く、ブリッジの後ろの穴から弦を通すようになっています。サドルはスプリット(2ピース)サドルです。音はかなり良いですね。ヨーロッパ製なのでヨーロッパの音がするという人もいますが、ヨーロッパの音って何と逆に尋ねたいですね(笑)。

Lowden Guitars には長所も短所もありますが(もちろん、これは他のメーカーにもある)、また別の機会にいろいろとお話したいと思います。

3428.jpg

3429.jpg

Santa Cruz Guitar CompanyBourgeois Guitars に次いで、Lowden Guitars が3つ目のリペアーテクニシャン担当となります。それぞれのメーカーには違った特徴が多くあり、かなりの勉強になっています。責任重大ですが、これからどんどん精進していきたいと思います。

最後に、この記事の中で「Lowden」と英語で書いていますが、日本では「ローデン」と呼ばれています。英語では「ラウデン」が正式な呼び方なので、私も「ラウデン」と呼ぶことに慣れてしまっています。昔は私も「ローデン」と呼んでいたのですが、今は何かそう呼ぶのに違和感があり、この記事では「Lowden」と英語表記にしました。どうかご了承を。



*********************************************


ブログランキングに参加しています。よかったら下のアイコンをクリックしてランキングを覗いてみて下さい。


ギター ブログランキングへ

にほんブログ村 音楽ブログ アコギへ
にほんブログ村

************************************************
スポンサーサイト
  1. 2016/04/03(日) 01:43:20|
  2. リペアー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<1937年製 Gibson L-00 の塗装リペアー その1 | ホーム | ブリッジの割れは何故起きた? その2>>

コメント

おめでとうございます。

Lowdenギターさんのオフィシャルリペアマン御就任おめでとうございます。

実は20年ぐらい前でしょうか?
私は一度Lowdenさんとお会いしたことが御座います。

荒井会長さんに同行させていただいたギターショーです。
その時Lowdenさんにこのギターが良いと薦められO-38をオーダーしました。

納品されたギターのMartin系と明らかに違う音色に魅了されましたね。

ただ個人的には当時のLowdenギターと、その後アヴァロンに買収され、再度立ち上げられたLowdenギターには、少し作風が変わったように感じています。

Lowdenギター様と奥村様の益々のご発展、心より嬉しく思っております。
  1. 2016/04/06(水) 13:04:31 |
  2. URL |
  3. 輝 #YMuN7fn.
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://okumuraguitars.blog13.fc2.com/tb.php/535-44ad5cb4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

挨拶 (17)
製作家 (20)
ギターショップ (8)
製作工程 (74)
リペアー (139)
道具・工具 (25)
機械 (5)
治具・テンプレート (16)
インレイ (25)
木材 (9)
材料 (13)
ピックアップ (10)
作業場 (1)
ミュージシャン (38)
ギター情報 (11)
ギター紹介 (24)
メディア (7)
ロンドン情報 (10)
イギリス情報 (6)
書籍 (5)
紹介 (4)
出来事 (20)
ギター雑誌 (5)
ギターショー (14)
塗装 (18)
ピックガード (2)
日本滞在 (22)
未分類 (0)
デザイン (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。