FC2ブログ

奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

1937年製 Gibson L-00 の塗装リペアー その2

前回の記事、「1937年製 Gibson L-00 の塗装リペアー その1」の続きです。

題名が「塗装リペアー」となっているので、塗装を話をしなければならないのですが、その前に同時に行ったフレット擦り合せ、新しいサドル製作の話をします。塗装リペアーの話はもうしばらくお待ち下さい。

1930年代のギターとなるとネックが元起きしている場合が多く、このギターのオーナーの他のギターも過去に4本ネックリセットを行っています。しかし幸いにも、このギターの場合はネックリセットをするほどネックの元起きがなく、フレット擦り合せと新しいサドルで弦高調整を行うことにしました。

弦のビビりが指板全体に多くあり、特に3、4弦のビビりは最悪です。

3440.jpg

下の写真はフレットの擦り合せが終了したところです。写真ではフレット上部が平らに見えますが、これは写真の写りでこんなに見えているだけで、実際のフレットの形状はカマボコ型になっています。

ボディージョイントからのフレットは徐々に若干高さを低くしています。こうすることによってビビり解消になります。

3441.jpg

次はサドル交換です。

下の写真をご覧いただければ分かるように、サドル上部は真っ直ぐで、おまけに弦が乗る部分には溝があります。少しでも弦高を低くしようとしたのでしょうか。

サドル上部は指板のアールと同じ形状であるべきだと思います。1弦と6弦の高さを基準に弦高調整をすると、サドル上部が真っ直ぐだと特に3、4弦の弦高が低くなり過ぎて弦がビビります。7、8フレット辺りからは特にビビります。

3442.jpg

下の写真をご覧下さい。サドル上部は指板のアールと同じ半径12インチであるべきです。

3443.jpg

サドルを取り外しが大変でした。なんと接着してあったのです。サドルは接着するべきではないと思います。ナット溝も浅いですね。

3444.jpg

ナット溝を深くします。

3445.jpg

牛骨のサドルがサドル溝に嵌りました。全くグラグラしません。

3446.jpg

3447.jpg

話が逆になってしまいましたが、まずナット調整をしてからサドル調整をしています。ナット調整は次回お話します。

サドル上部は指板のアールと同じ半径12インチのアールになっています。まず弦を張り、今からオクターブ調整です。

3448.jpg

弦とサドルの間に細い弦をはさみ、12フレットにおいての指で押さえた音とハーモニックス音を聴き比べてオクターブ調整を行います。ちょうど良いところに鉛筆で印を付けます。

3449.jpg

サドル上部の形状を整え、サンディング、ポリッシュでサドルの完成です。

3450.jpg

3451.jpg

弦のビビりは完全に解消されました。全くビビりません。弦高もちょうど良い高さです。

では次回はナット調整です。サドル調整の前に行った作業ですが、紹介する順番が逆になってしまいました(笑)。すみません。

と言うことは、肝心の塗装リペアーはまだっていうことですよね。もうしばらくお待ち下さい。では次回をお楽しみに。

つづく。



*********************************************


ブログランキングに参加しています。よかったら下のアイコンをクリックしてランキングを覗いてみて下さい。


ギター ブログランキングへ

にほんブログ村 音楽ブログ アコギへ
にほんブログ村

************************************************



スポンサーサイト
  1. 2016/04/10(日) 07:22:16|
  2. リペアー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<1937年製 Gibson L-00 の塗装リペアー その3 | ホーム | 1937年製 Gibson L-00 の塗装リペアー その1>>

コメント

これって上ナットじゃないですよね

アップで見たら、やけに細い上ナットにしか見えませんね^^
  1. 2016/04/11(月) 04:32:54 |
  2. URL |
  3. サルタンスイング #DL0dExLA
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://okumuraguitars.blog13.fc2.com/tb.php/537-c0a320de
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
www.okumuraguitars.tumblr.com
https://twitter.com/okumuraguitars
https://instagram.com/okumuraguitars/

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

挨拶 (17)
製作家 (20)
ギターショップ (8)
製作工程 (74)
リペアー (139)
道具・工具 (25)
機械 (5)
治具・テンプレート (16)
インレイ (25)
木材 (9)
材料 (13)
ピックアップ (10)
作業場 (1)
ミュージシャン (38)
ギター情報 (11)
ギター紹介 (24)
メディア (7)
ロンドン情報 (10)
イギリス情報 (6)
書籍 (5)
紹介 (4)
出来事 (20)
ギター雑誌 (5)
ギターショー (14)
塗装 (18)
ピックガード (2)
日本滞在 (22)
未分類 (0)
デザイン (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。