奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン

ロンドン在住の個人製作家によるギター製作ブログ

1953年製 Gibson J-50 の大掛かりなリペアー その16 最終回

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前回の記事「1953年製 Gibson J-50 の大掛かりなリペアー その15」の続きです。

16回続いたシリーズも今回が最終回です。途中で数ヶ月投稿をサボってしまったので、かなり長い期間のシリーズになってしまいました。これまでずっとシリーズを読んで頂いた方々には大変感謝しています。それでは各写真の下にキャプションとして説明文を書きます。

3785.jpg
ネックの接合が終わり、フレット全体の擦り合わせが終了した後はサドルの作業です。このギターのように、ブリッジ両端のカーブした部分まで達している長いサドルの場合、サドルの溝が浅くなっていることが多いので、溝を深く掘ります。ネックリセットでサドルが高くなると、弦の張力でサドルが前倒しになりやすくなり、サドルの溝が浅いと、その前倒しがもっと大きくなってしまいます。前倒しが大きくなると、ブリッジに亀裂が入る可能性も高くなります。最近では Martin 社のこのタイプのサドルの溝は深くなっているようです。数ヶ月前にリペアーした Steve Miller モデルのサドルは横に長いですが、サドル溝は深くなっていました。

3786.jpg
サドルの溝が深くなりました。

3787.jpg
サドルを溝に嵌め込みます。弦を張った時、前方に倒れないように隙間が無く、ぐらつきが無いように嵌め込みます。

3788.jpg
各弦のオクターブ調整をします。

3789.jpg
オクターブ調整が終わり、サドルが完成しました。

3790.jpg
一度切り落とした指板も元に戻りました。

3791.jpg
指板を切り落とした15フレットはご覧のようになりました。もちろん切り落とした形跡は残っていますが、あまり目立ちません。上からラッカーも塗ってあります。

3792.jpg
完成です。

3793.jpg
ポリッシュして汚れも落としました。

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3796.jpg

3797.jpg
トップも以前よりはマシになりました。

3798.jpg
バックのクラックの形跡は残っていますが、かなり良くなりました。

3799.jpg

3800.jpg
ネックヒールの割れはあまり目立たなくなりました。クラックの上にはラッカーが塗ってあります。

3801.jpg

3802.jpg

3803.jpg
このギターのケースです。オリジナルかどうか分かりませんが、ビンテージのケースです。

3804.jpg
よく見てみると、日本航空を使って輸送された古いシールが貼ってあります。もしかしたら、過去に日本に運ばれたのかもしれません。このギターにはどんな過去があるんでしょうね。そのことを想像すると、なんか嬉しくなってしまいました。

3805.jpg

16回続いたシリーズもこれで終了です。途中投稿をサボってしまってかなり長期間のシリーズになってしまいました。ずっと読んで頂いた方々んは心より感謝しています。修復依頼をされたお客さんには大変喜んで頂きました。やり甲斐のある修復で、かなり勉強にもなりました。

今度からなるべくサボらないようにして、またいろんな投稿をしていきますので、これからも宜しくお願いします。



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  1. 2018/06/05(火) 13:52:41|
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奥村健治

Author:奥村健治
アメリカでギター製作を学び、現在イギリス・ロンドンにてアコースティックギター製作に励んでおります。長崎県佐世保市出身

Santa Cruz Guitar Company, Bourgeois Guitars, Lowden Guitars の英国でのリペアーマンもやっています。

www.okumuraguitars.com
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